な、なんで…
俺の考えがわかったんだ?
凛「なんでわかったって顔してるね。
そりゃーわかるよ。
あたしはいろんな奴らを見てきたからね。
いや、見なきゃ生きていけないところにいたからね。」
最後の方は凛の瞳が揺れた気がした
どういうことだ?
凛「あんたはさ、ここにいる仲間を置いて逃げんの?」
今度は倉庫の方に目を向けて言う凛
逃げる・・・
悠「違う、俺は逃げるんじゃない。
あいつらを守るために降りるんだ。」
そうだ
俺は自分の力じゃあいつらを従わすことはできない
まとめる力が俺にはない
凛「それを逃げるっていうんだよ」
溜息混じりにいう凛
凛「あんたさ、自分の器わかってないの?
ここにいる奴らは少なくてもお前を慕ってここに集まっている。
そんなあんたが姿を消せば、こいつらは必死になってあんたを探すよ?」
俺を慕って……
凛「あんたのことが嫌だったら嵐龍の総長に任命されたときに何か仕掛けてたはずだ。
この世界はそういうところだよ。」
俺が任命されたとき、あいつらはバカみたいに喜んでた
俺以上に…


