薙「実はね、私たち昔煌凰の人たちに助けられたことがあるの」
そう静かに話し始めた薙嘉
牧乃も落ち着き懐かしい顔をした
薙嘉と牧乃が煌凰に助けられた?
二人の顔見たことあったか?
あたし以外のやつが助けたとしても報告が来ているはず
報告というより、あたしが助けた昔の話と共に延々と話し続ける
何回その話を聞かされたかわかんない…
薙「昔、私と牧乃は悪い噂しかなかった族の奴らにレイプされかけたんだ…」
昔を思い出し、少し震えている
牧乃も自分を抱きしめ、震えを抑えている
凛「話したくないなら別にいい」
あたしは薙嘉と牧乃を真っ直ぐ見ながら言った
震えるほど思い出したくないことなんだ
だから無理やり聞くつもりもない
薙「ううん、聞いてほしいの」
牧「あの時のことを思い出すのは嫌だけど、大丈夫だから」
そう二人はあたしに笑いかける
凛「そうか。辛くなったら無理しなくていいから」
あたしは真っ直ぐ見つめた
二人はコクンと頷いた


