凛「ポチも見たでしょ?あたしの構え」
桐吾「はい…。見たことない構えでした」
凛「それもそうよ。あの構えはあたしが考えた構え。人によってどの構えがあってるか変わるでしょ?」
桐吾「はい」
頷きながら真剣にあたしの話を聞いてくれるポチ
他のみんなもあたしの話に耳を傾けている
凛「あたしにとっての構えはこれなの。」
そう言って肩に乗ってる竹刀を見る
凛「公式戦では反則なんじゃないかしら?よくわからないけど。公式の場で勝負していればポチが勝ったでしょうね。あたしは基本の構えを教えてもらったけどあれはあたしには不釣り合いだった。というより、相性が合わなかった。基本の構えではポチ、あなたには敵わない」
あたしはポチの目を見て言った
剣を交じわえたわけではない…
でも、竹刀を持ち対当したときポチの力量がこっちにまで伝わって来た
紛れもなく強いと…
凛「ポチ、あなた剣道の大会で優勝したことはある?」
桐吾「一応、中学の時県の大会の個人戦で三連覇しました」
凛「やっぱりそうか…。」
下2「あの、凛さんどうしてそれを?」
凛「ん?いや、この実力で優勝してないわけないよなと思ってな」
下2「そうですか」
凛「君も、空手の有段者だろ?」
あたしは下っ端君の顔を見ながら言った


