桐吾「でも…」
困ったように言うポチ
凛「手加減してたら怪我するよ?」
桐吾「わ、わかりました!お言葉に甘えて手加減しないっす!」
凛「うん、それでいいよ」
いくら経験者でも本気であたしにかからないと怪我をする恐れがある
それに人を見た目で判断することはよくない
暴走族の世界ではどんなやつがこちらにいるのかわからないからな
いつでも本気で行かないと怪我するしな
これは覚えてて欲しいしねー
桐吾「じゃあ凛さん!お手合わせお願いします!」
と言って構えるポチ
さっきと打って変わって雰囲気が変わる
そうだ…本気で来い…
凛「…来い」
あたしは未だ竹刀を肩に乗せていた
きちんとした基本を教えられたけどどれもやりにくくてあたしなりにアレンジした
無構えもそうだ
一番やりやすいのが楽だからなー
ポチは目を瞑り、息をゆっくり吐き出してあたしに向かってきた
他の者はそれに息を飲んだ…


