万「久しぶりにここ来たねー」
琉「今のところ大怪我するようなことなかったからねー」
懐かしむように病院を見上げる万浬と琉伊
凛「懐かしんでるところ悪いけど行くよ」
あたしは裏口に向かってバイクを押しながら歩き出した
玖龍(クリュウ)「おー凛ちゃん。久しぶりだね。元気で何よりだよ」
裏口で待ってたのはこの病院の院長の麓氏玖龍(ロクシクリュウ)さん
玖怨と玖籠、玖城のお父さんだ
凛「お久しぶりです」
あたしはペコリと頭を軽く下げる
凛「突然お願いしてすみません」
玖龍「いやいや、気にしないで。シュンくんたちが連れて来たから来ると思ってたからね」
微笑みながら言う玖龍さん
シュンとは諜報部の一人で今日襲われた奴を見つけたときもシュンたちがみつけたらしい
凛「すみません。」
蝶凰が堂々と正面から入れば怯える人もいる
それにここは病院だ
驚かせることによって症状が悪化しちゃうようなことが起きるかもしれないからな
だから玖龍さんに頼んだんだ
この病院の院長でもあるしあたしたちのことも煌凰のことも知ってるからね
玖龍「さぁ案内しよう。着いてきなさい」
そう言って玖龍さんが院内へ入った
あたしたちも玖龍さんの後を追い院内へ入っていた


