愁「女の子というのはやはり凛さんでしたか」


旭「お、凛じゃん」


翆「凛だぁー」


慧「帰ってこないと思ったら迅と一緒だったんだ」


愁が言うとみんなが気付いたみたいだ


嫌な予感はこれだったのか?


凛は小さく溜息を尽いた後こっちに向かって歩いて来た


そして俺の横を通り過ぎようとしていた


――――ガシッ


俺は凛の腕を無意識に掴んだ


この手を放したら一生凛のこと知れなくなるかもって思ったんだ


何故かわかんねーが…


悠「おい」


俺は腕を掴みながら言った


凛「…何?」


凛は不機嫌な声で俺を見ながら言った


悠「聞きたいことがある」


倉庫にちょうど来たんだ


白金さんが言ったこと確かめてみるか


それと気になってることもあるしな


凛「何?」


悠「お前は煉二さんたちやあいつらとどういう知り合いなんだ?」


世界3の彪騎の幹部と知り合い


そして、体育祭のときのあいつら…


あいつらは多分いや、絶対こっちの人間だ


そうなると凛は裏の人間と知り合いってことになる


調べる限りではただの女子高生ではない


過去や素性などすべてロックがかけられている


凛自身がかけているか煉二さんたちか、それとも他の奴らか…


凛「……………あんたらに関係ない」


凛は突き放したような瞳で言った