棗「つまり、周防迅は普通からしてみれば強いよ。全国トップなだけはある。でもあたしからしてみれば弱いってこと」


杏「そーいうことね」


棗は杏浬にもわかりやすく説明してくれた


凛「それで?ほかに感じたことがあるんだろ?」


あたしは足を組みながら言った


棗が珍しく興味を持ってるから何かあるんだと思った


棗「強さとか関係ないけど、多分あいつなんかある」


杏「何かってー?」


また杏浬か…


はぁー


凛「…過去」


あたしは静かに言った


棗「あぁ。あいつの目が黒く霞んでた」


さすが棗というべきか…


棗「拳もキレがなかった」


へぇー


凛「だからあの時名乗り上げたってか?」


棗「うん」


やっぱり…


学校にいるときあのパソコン野郎と棗が一瞬目があったのを知っていた


何か見えたのだろう


あの瞳に映る何かを…