悠「そうか……で、どうして囲まれてたんだ?」
直球に聞かれた
凛「あんたたちと煉二たちに近づくなだとー」
あたしはありのまま言った
別にいつものことだし
逆にあたしはリーダーたちにも煉二たちにも近づくというより関わらないほうがみんなの為なのかもしれない
でも、あたしはそうしてこなかった
いくら杏浬や凪が泣くからと言ってもあたしなら姿を消すぐらい簡単なことなのにしなかった
多分それはあたしがここにいたいと心の奥底から言っているのかもしれない
そうだとしてもいつかはその心の奥底を殺してまでも側を離れなければならないときが来る
そのときまではあたしは万浬たちにすがっていたいのもかもしれない…
悠「俺たちが凛の周り…」
凛「その先は言わないで。言っとくけどこれはあんたたちのせいでもないし煉二たちのせいでもない。これはあたしの問題。それにこんなことはしょっちゅうだから気にしないで」
あたしは言った
多分こいつは優しい人間の方だ
自分のせいだと思ってしまうかもしれない
でも、これはあんたたちのせいではない
それだけはわかってほしい
凛「助けてくれてありがと。じゃ」
あたしは礼を言い、校舎へと足を運ばせた


