杏「りんりーん!!」


凪「凛ちゃーん!」


今、杏浬と凪の幻聴が聞こえたような…


そんな訳ないよね


あいつらがここにいる訳ないんだし


あたしは心の中で違う違うと呪文のように唱えてた


—―――ギュー


幻聴ではなかったらしい…


出来れば幻聴であってほしかったな


つーかなんで?


凛「なんであんたたちがいんの?」


あたしは暑いのに関わらず抱き着いてる二人に聞いた


杏・凪「りんりん(凛ちゃん)に会いたかったからー」


ハモりながらそんなことを言った


それ理由になってなくね?


万「俺らも真面目に参加する凛の体育祭を見に来たんだよ」


歩きながらこちらに向かっていた万浬が言った


凛「お前らも来てたのかよ…」


はぁー


なんか何もしてないのに疲れた気分だわー