凛「そろそろ帰ろうか…」


稀「まだ居たい気分だけど」


あたしたちはあれから数十分、二人とも言葉を発さず海を眺めていた


凛「あたしもまだ居たいけど。あいつらがうるさくなるからね…」


稀「それもそうだね」


あたしたちはまたバイクに跨った


凛「稀琉羅。連れて来てくれてありがとう」


あたしは背中越しに言った


稀「凛のためなら俺はなんでもするよ!」


稀琉羅ったら…


あたしたちは鳳凰堂に向かい走り出した