琉「…い。おい!万浬!」


万「へ?」


琉「へ?じゃねーよ。何回呼んでも返事ねぇーからだろ?」


俺は琉伊の声でハッとした


万「あ…わりー。」


琉「別に構わねーけど、考え事か?」


琉伊が不思議そうに俺をみてくる



万「あぁ。ちょっと昔のことをな…」


琉「凛失踪事件か?」


万「あぁ」


あの出来事は≪凛失踪事件≫と呼ばれるようになった


琉伊もこのことは知っている


もちろん四天王の奴らも…


あのとき、初代総長の力を借りたときに四天王の族たちにも助けてもらったんだ


琉伊たちも凛のこと心配してくれた


凛はやっぱすげーな


琉伊たちにも俺たちにも煌凰のみんなにも影響を与えている


たった一人の女の子が俺たちにその小さな背中でいろいろ教えてくれる


やっぱ俺たちには凛が必要なんだよ


またいなくなるなよ?


もしそうなったとき、また俺たちが探してみせるよ


あの時のように…




【万浬side end】