放課後．．．

「ちえ！空海と美優を迎えに行くか。電話したんだろ。」
「うん、あのそれが...」


美優と空海の学校　セントマリー学園　中等部

「なによ。馬鹿！あんたに何がわかるの！」
「馬鹿だと！なんだとーお前が分からず屋だからだろ。」
ごつん！私は美優と空海をちょっとたたいた。
「あんたたち、いい加減にしなさいよ。どうしたの！」
「空海が相馬君を殴った！あ〜もう嫌われたー」
「ちげーよ！」
は〜。相馬ってのは美優が好きな人で。殴った？けんかじゃないの、もうこれからなおの家行くのに
「ねえ、空海。なんで殴ったかこっそり言ってみて。私ならいいでしょ。」
「ちえねぇーちゃん。あいつが、美優の事馬鹿にしてたから。だから。」
「ぷっぷっ　あはは。なんだ。美優相馬君はやめなさい。空海はあんたを助けたのよ。」
「なにそれ。どうせちえねぇーが作ったんでしょ。嘘だ。」
「つくってないよ。そんな分からず屋だとはおもってなかった。周りのひとを一番よく
考えなさい。最後までのこってくれる人だから。よしっ行こ！なお行こう。」
「あっ、ああ。そだな。」
なんか途中から行ってる事が分かんなくなって来た。空海と美優いいペアだと思うのにな。

直也の家

「ただいまー。」
「すみませーん。今日からお世話になります。」
「おおっ。智恵理、久しぶり。お帰り、今日何が食べたい？」
「ちかにぃー。」
私は、ちかにぃーをぎゅっと抱きしめた。久しぶりだったから、でも良かった、笑顔だ。ルルねぇーが亡くなってから、笑顔じゃなかったから。結構心配した。まあ、彼女が亡くなったんだもんね、そりゃそうだよね。でも、私じゃ前みたいなルルねぇーがいたときの笑顔には出来ない。
「智恵理なに、暗い顔してんだ。」
「でも、やっぱり来なかった方がいいかな？来ると思い出しちゃうでしょ。」
「大丈夫だよ。もう八年前の事だし。なっ、遠慮なく、思う存分に甘えていろ。」
ちかにぃー、すごい前向き、私はまだまだだな〜。まだ、ルルねぇーの「死」を受け入れてない。
「じゃあ、遠慮なく甘えさせてもらいます。今日は海老フライがいい！」
「海老フライか、あれ以来かよし、作ってやるよ。」
「あっ、えっと。違うのでも良いよ。でも海老フライ美味しいけど、いやならいいよ美味しいけど」
「本当に、にてるなルルに。」
「本当？やったー。どこが？」
「海老フライへの想い」
ガクッー
そこか、ははは。ちかにぃーは大学二年生、本当のおにぃーちゃんみたい生まれたときから知っているからね。