♪ピロリロリン♪
「えっ?」
みんなのボックスがなった。
うそ、もしかして...
「なお、ねぇ」
「待て、はやとちるな」
「なっ、はやとちってなんかないっつーの」
「そう、そのちえでいろ。」
恐る恐るボックスを見た
<差出人:王様ゲーム
 待たせたね
 王様ゲームスタート!
 王様の命令は絶対!>
「キャー」
「王様ゲームだ!」
「どうことだ。」
えっ、何がどうなって。王様からのメール、この学年に?高校2年生、100名に。
「え...ちえ。ちえ!」
「あっ、なお。えーっと、どうしよう。」
「今日はうちに来い。」
「なんで?」
「覚えてないか約束。四年のときの。」
四年?えーと。あっ...ルルねぇーが王様ゲームで亡くなったあのときか。凄い悲しんでいた私になおは約束してくれたもんね。うちのクラス/学年に王様ゲームが来たら預かってくれるって。
「そん時は、言っただけかと思っていたら本当にお父さんにたのんだもんね。あんときはびっくりした。」
「俺は、あん時の、ちえがほとっけなかったから。」
「あんときの?だけ?」
私は、ちょっとからかって聞いてみた。
「いや、だけではない。えっとその」
「くちがすべった。」
私はニヤッと笑った。
「おあいこ...だね」
「ああ」
なおの戸惑った姿はあまり見えないから貴重。
でも、王様ゲームは、本当か。はー
「あっ、ちかにぃーに会える?」
「えっ、兄貴会えるんじゃね。てか、」
「ヤッター!空海にも会えるし。あっ、美優どうしよう連れて行っていい?」
「ああ。いいよ。それ以外どうしようもないだろ。妹おいてくきか?空海と同じ中1だろ、しかも学校も同じだし。大丈夫だろ。」