濡れた唇を舐めた。


「――罪を僕に刻んで。」


そう言うと彼は僕を押し倒した。



「抱く………抱くよ。いいよね?」



確かめるように訊く彼に僕は微笑みを返した。



この身に刻まれるのは罪。



だけど君が刻むことならば、


それは愛。




身を貫く痛みと快楽……


そしてこの罪だけが、僕らの愛だ。



――END