それからというもの、
プライベートで
よく会うようになりました。
カレは
シルバーのピアスや、
ブランドのバッグ、
シルクのワンピースなどを
プレゼントしてくれました。
そんな日々が
あっという間に1年経った。
あれ以来、
体の関係は1度もなかった。
私も25になり、
"いつまでもカレに
ひっついていてはいけない…"
そう思っていた頃、
後輩に、告白されました。
「恵さん、僕じゃダメですか?」
揺らいだ。
「あの人には家庭がある。
きっともう、
貴女に飛び込める勇気が
持てる年でもない。
この1年、貴女を見てきました。
僕では、ダメですか?」
1年前の、
自分を見ているようだった。
私の気持ちは、
大きく揺らいだ。


