君を守る陰になりたい【Ansyalシリーズ 憲編】


前回の晃穂とのSHADEデート。
その日から一ヶ月。


オレは智早さんに教えて貰うドラムのレッスンにも必死だった。


徐々に叩けるようになったオレだけど、
まだ長時間ドコドコと叩き続けると疲労感がいっぱいで、
タフに叩き続けることが出来ない。


バスケで持久戦と体力には自信があったはずなんだけどな。



智早先輩のすすめで筋トレなんてはじめながら、
ドラムを叩きやすい体作りも同時にしつつ、
いつもの学院生活を続けていた。


伊吹とも、少しずつ今までとは違った形で付き合えるようになった。



最初は頑なすぎたアイツが、今では自分から、
わからない問題が出てくるとオレの部屋を訪ねてくる。


そんな目に見える変化が嬉しくて。



伊吹にも頼られるアイツで居たいオレ自身は
自分自身の勉強の効率もいいように変化させてくれていた。



期末テスト。


オレのデューティみたく、校内学年首位キープ何て神、降臨結果は出せなかったけど、
オレ的に10本指にギリギリ残れたのは奇跡に近いわけで。


嬉しくなって、勢いで親父に連絡するほどに舞い上がっちまった。


まぁ10位で喜ぶオレに冷たいまなざしを向けてくるのは、
相変わらず可愛げがない伊吹。


わからない問題をオレに質問しながらアイツはちゃっかり、
首位独走中。


思わず、お前本当にわからなかったんだよな?
まさか、先輩であるオレを試してたのか?って勘ぐってしまいたくなるそんなレベル。


それぞれの学期末を終えて、オレたちは夏休みを迎えた。


夏休みが始まってすぐに、帰省する生徒たちも居れば
7月いっぱいは寮で過ごして、8月に入る頃に帰省する生徒もいる。


オレは7月だけでもドラムを身近に感じていたくて、
寮生活を選択した。


生徒が減った寮内。


メイトロンに挨拶をして練習に出掛けてドラムと向き合い続ける時間。
ジムスペースで、体力づくりをして寮へ帰る。


夏休みになってすぐに帰ると思っていた伊吹は、
オレの予想に反して寮生活を続けていた。