私の名前は、相沢莉衣(あいざわりい)。
私は転入してきた。
「ねぇ、ねぇ。あの子誰?」
「転入生じゃないの?」
心臓が破裂しそうだった。
そんな時先生が教室にやってきて。
「皆静かに。今日は転入生がいる。仲良くしてやってくれ。では、相沢。自己紹介を・・・」
どうしよう・・・今でも心臓破裂しそうなのに。
「えっと、K市から来ました。相沢莉衣です。よろしくお願いします。」
ど・・・どうしよう。
しらけちゃったかな?
「よろしくねー」
「よろしく!」
良かった。このクラス、馴染みやすそう。
HRが終わった時に、優ちゃんが話しかけてくれたんだっけ?
「ねー。名前さ、相沢莉衣ちゃんだっけ?」
「あ、そうです。」
「じゃーあ・・・」
「あ、りぃで良いよ。」
「あ、私は桜塚優希(さくらづかゆうき)。優で良いよ。」
「じゃあ、優ちゃんで。」
良かった。初めての友達出来たー。
中良くなれると良いな。
優ちゃんはね、絵に書いたような子なの。
ふわっふわの髪の毛に、目は丸くて・・・
とにかく美人さんなの。
帰りの時間にね、優ちゃんが
「ねー、莉衣。今度の日曜日、りっくんと遼ちゃんと私とりぃでダブルデートしない?」
「え・・・っと、りっくんと遼ちゃんって?」
「あー、りくー。りょうー。」
「?」
その時、私は誰だろう?ってずっと不安だったんだっけ。
「あー。俺が遼・・・あ!えっと、宮下遼太郎(みやしたりょうたろう)。」
「俺が、佐久間陸久(さくまりく)ですっ。」
「あ。私は相沢莉衣です。」
ベッドに寝っ転がってたら、優ちゃんからメールがきた。
『やっほー。りぃだよね??
ゆーきです。日曜日の件、もちろんOKだよね??
ゆうき 』
『りぃです。良いよ。日曜日の件。
1つ聞きたいんだけど、優ちゃんは陸久くんか遼太郎くん。
どっちが好きなの?
りぃ 』
『私はね、遼ちゃん・・・なんだ。
もしかして、りぃも遼ちゃんの方が良かった?
ゆうき 』
『ううん、違うの。私、陸久くんに・・・
その、1目ぼれ?しちゃって。
あ、そろそろ寝るね。10時半だし。
りぃ 』
『OK。おやすみ。
ゆうき 』
そして、土曜日が終わった。
