蒼井くんと隣の席になりたいだなんて、願ってはいないですよ?



ただ、楽しい高校2年生の生活を送れる相手と隣の席になれますように、とお願いしておいた。



あたしが引いたくじの番号は17番。



あたしの隣の番号は18番で、まだ決まってはいないみたいだ。



「17番ね……あそこの席いいじゃない!」



あたしの手の中の紙を見てそう言う菜月。



「菜月は?何番だったの?」



菜月の持っている紙には29番と書かれていた。