今日もいつもと変わらず学校が終わるチャイムが鳴る。



それを聞いた生徒たちは足早に学校を出る。



「またねー」



「うん、また明日ー」



そんな声があちこちから聞こえる中、あたし、桜井雪菜も帰る準備を終わらせた。



「雪菜、また明日ね」



「うん、明日ね」



彼女はあたしの親友、山野菜月。



菜月はあたしの顔を見ると呆れたように言った。