~回想、続く~
目線が痛いので、そそくさとその場を後にした
あ
さくら
この木咲いてたんだ
ロマンチックなシチュエーションに
思わず笑みがこぼれる
どんな子だろ
なんか可愛いな
すると、足音が近づいてきた
後ろを振り返ると、彼女が立っていたんだ
爽やかな笑みを浮かべ、
風になびかれる髪を抑えながら
その瞬間時が止まったかのようだった
彼女は自然の一部で、
なんだかはかなくて
さくらの花びらが、
彼女の姿が、
まるで一枚の綺麗な絵のようだった
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