「ええええーーーーーーーーっ!?」

「…やばくない?」



あの日から数日後

あたしはバイト仲間でもあり、幼馴染のゆきにその出来事を話した




「えっ、小島コーチってあの恐竜みたいなひと?」

「恐竜…かな?」

「え、あのなんか色黒くて、髪ツンツンしてるひと?」

「ああ、多分そう」

「何歳?」

「26」

「彼女は?」

「多分いない」

「……で?」











「………あの日から小島コーチのこと毎日毎日考えちゃうのーーーーっ!」

「まゆ、それ、恋だよ。」

「いやっ!!違うよ!!違う違う!」

「えーなんでよー」

「違うよ、今は動揺してるだけだよ、、、あんなの、、、初めてのことだったし…」

「うーん、まあ確かにねー」

「………てゆうかね、」

「うん」

「なんかここで好きになっちゃったらまんまとあの人に持ってかれちゃった気がして悔しいっっっ!」

「あははっ、そーゆうことね、」

「だって小島コーチはひたすらあたしの反応楽しんでるんだもん。こっちはドキドキさせられっぱなしでさ………もうっ!年上ってずるいっ!」

「わかるわー…確かにそんなことされたらあたし絶対落ちる…。」

「ゆき…落ちそー…笑」

「まあでもキスで止まったのが偉いと思うよー、あたしだったら絶対最後までいってるね。」

「あははっ…頑張ったでしょ?」

「うん、偉い偉い、よく守った!」








なんて言ったけど

小島コーチにその気なんてなかったんじゃないかな?

あたしは何も守ってなんかいなかったよ






「で?その日のバイトはどーだったの??」

「あー…なんか来たの気づかなくて、いきなり後ろから「こんにちは」って言われて見つめられた…から恥ずかしくなっちゃって「あっち行ってください」って言った…」

「あはは、小島コーチはなんて言ってたの?」

「んー爆笑してたよ…」

「ほんと楽しんでんなーあいつ」

「でしょーーーー!ただ面白がってるよね…」