ブザービート(仮)

「あたし、吹部行ってくるからぁ!」と、放置されたわたしは1人で体育館まで行かないといけない訳で。

校舎から続く渡り廊下。
窓から差し込む眩しい太陽。
迫力と熱気に包まれた男らしい掛け声。

わたしには、明る過ぎる。そんな世界には行けないや。


ーーなのに、胸がざわつく。


一歩、また一歩。進むたびに、鳴り響く心臓。

悲しみ?ちがう。
緊張?まさか。

……ーー楽しみ?


この扉の向こうに、わたしの愛した輝く世界が待っている。