ブザービート(仮)

5歳のわたしは人一倍やんちゃっ子で元気だった。だから、遊びはいつも外でと決まっていた。
そんな時、わたしは彼とバスケに出会った。
ブランコから飛び降りて、初めて見たその姿は…

ーー魔法使いだと思った。

年はそんなに変わらないのに、ボールがまるで生きているかのように引きつけられ、投げるたびにゴールへと吸い込まれていく。
その姿にただ一言…

「キレイ…」

「え」

(き、気づかれた)
「あなた、バスケ上手なんだね!」
「うん、好きだからね」

この男の子は他の子とは、何か違う。
爽やかで、笑顔が眩しくて…

「一緒にやる?」
「…うん、やりたい!」

この時は気づかなかった。

「ははっ。君、名前は?」
「わたし、藤村ユカリ」

初恋だった事を。

「ユカリちゃんか。僕は小林蓮」


『小林蓮』
その名前は一生忘れない。
わたしとバスケを巡り会わせてくれた初恋の人だから。
そして、わたしはバスケを愛した。

あの日までーー