俺、男に恋しちゃった!?

「てかさ、そんな回りくどいことせずに、


水嶋本人をお前に惚れさせればいいんじゃん?」



と、飲み物とポップコーンを買いながら内山。



うん、たしかに。



って…




それが出来たら苦労しねぇ。




と、その時。



「も~映画始まっちゃうよぉ」



そう言ってケバ子はトイレから出てきた水嶋にハンカチを差し出す。


「サンキュ。


何番スクリーンだっけ?」


水嶋は雑に手を拭きながら聞いた。



さっきから見てて思ったが、水嶋って意外と動きが雑い。



あの天使みたいな見た目とのギャップ。



そこがまたイイ!



「3番だよ。

行こっ♪庄吾」


ケバ子が水嶋の腕に絡みつき、劇場内に入って行った。





それを見て、内山が、


「さぁ、俺らも…」



「……庄吾?」



「は?」





「庄吾??庄吾っつった!?


おいっ、内山。あの女、水嶋を呼び捨てしやがっ……


いてて!」



「はいはい。


サッサと俺らも中入ろうね~」



内山は俺の耳を引っ張って引きずって行った。