「―――希、瑞希」 「痛っ」 秋晴に後頭部を本の束で叩かれ我に返った。 ここは教室で、休憩時間らしい。 記憶がない。 俺は何時間も自分の机でぼーっとしていたようだ。 現に俺の机には1時限目の数学セットがあるのに、秋晴の机の上には4限目の英語セットがある。 「今って、何の時間?」 「は?昼休。弁当食べて遊ぶ時間」