『わ、悪い意味じゃないの!でも……女の子の前で、笑顔向けてほしくないかなぁ、て』 「なんで?」 なんで女の子? 『大変なことになるからっ』 ひかりが泣きそうな声で言うから、俺は頷くことしかできなかった。 「瑞希、電話終わったんならちょっと買い物行ってきて!油切れちゃってて」 「……ああー、うん」 あれー?俺ってこんな素直だったっけ? なぜか体が重い。 それと同時、どうでもいいような気までしてくる。