目線をそらすと、陵が「俺のこと嫌い?」と子どもに尋ねるような優しい声で聞いてきた。 俺も"嫌いだバーカ!"とかいつもみたく言えば良いのに、陵の真剣な眼差しにそれもできない。 だから一言、「ごめん」とだけ呟く。 陵の目の色が変わったのが直ぐに分かった。 「何で謝んの?」 「……八つ当たりしたから」