吸い込まれそうなほど真っ黒な長い髪に、薄い茶色の大きな目。 高嶺の花って感じにモテる"ひかり"が、なんで俺のことを好きになってくれたのかは未だに謎。 まぁ、今はそんなこと気にしてられないぐらい幸せなんだが。 「今?何もねーよ?」 『あはっ良かった~♪』 「何かあるの?」 普段以上にテンションの高いひかりに混乱しつつ聞いてみる。 『ううん。瑞希の声が聞きたかっただけ』 ………