「………瑞希」 沈黙のあと、陵が俺の名前を呼んだ。 それと同時に。 ――ガシャンッ! 何かが倒れたような音がして、俺の体は一瞬宙に浮いた。 え?何が起こったんだ……? 微かに甘い香りが鼻について、足元に倒れた自転車が目に入る。