自転車を止めたのは、俺の目の前を少し通りすぎたところだ。 「はは、まさか瑞希が秋晴の幼なじみだなんて知らなかった。その上、彼女までいるし……」 どんどん小さくなっていく弱々しい声。 俺は、こいつは陵じゃない。と一瞬本気で疑ってしまった。 だって陵のイメージはSで変態で爽やかなお兄さんだ。 こんな顔見たことない。