「――瑞希」 耳元で低い声が聞こえて"はっ"と目を覚ますと目の前には陵の顔。 「あれ……ここどこ?」 空はもう薄暗い。 ぼんやりとした頭で辺りを見渡してみても、煉瓦の壁や草しか見えない。 「もう着いたぞ。お前ん家」 「へ……?」 ここ俺ん家かよ。