「瑞希!いい加減起きなさい!」 母さんの声が聞こえたのは、朝7時30分ごろだった。 ……遅刻。 起きて一番に考えたことだった。 もう学校に行く気も失せた。 だが、悪魔のような足音が廊下から響いて、部屋のドアが勢いよく開いた。 「こら瑞希!何時だと思ってるの!早く準備しなさい!」 なんてうるさいお母様で。