私の名前は片山紗恵16歳の高校2年生。
今はみんなが下校し教室にはりいかと2人きりで恋バナ中〜♪
親友の高岡莉依花は男好き女子からは苦手オーラをだされてる。
でも、私にとってりいかは心から信頼できるんだ〜♪

「ねぇ、ねぇ、うちね健と先週の土曜日デートしたんだ〜 いいでしょ〜 さえはどうなの? 好きな人いるの?」

りいかのノロケが始まるかとおもったら、私の話⁉
でも、その問いかけに私は1人の人が浮かんだ…
その人を思うたびに顔が熱くなって、みるみる赤くなったのが自分でも、わかった。
それに気づいたりいかは…
「もしかして、いるの⁈ 好きな人⁉」
『⁈』
勘が鋭いりいかは私に「教えてよ」と言いながら足をバタバタさせている。 そんなりいかをみて言わないと怒られると思い口を開いた…
「私が好きなのは…ゆうじくん…」
自らの口で好きな人を言うなんて何年ぶりなんだ…とおもっていると…驚いた表情で
「ゆうじぃー⁉」
あっ‼
ゆうじっていうのは古谷裕司で、クラスの人気者で授業中、ゆうじが発した言葉とかで笑いをとる人で〜す♪
「うん」
「まぁー背が高いし、カッコイイしね。でもゆうじってなみと付き合ってたじゃん」
なみとは、松坂那海で小学校からの幼馴染。なみが告白して付き合っていたんだけどなみの毒舌がかっかけで別れた。っていうのをなみから聞いた。
「好きだけど…まだなみは好き何だってゆうじのこと…」
そう、なみはまだゆうじのことが好きなんだ。だから、好きになってはいけないと思ってた。
「何いってんの‼」
恋のことになると熱くなる莉依花はそう叫んだ。
「だってそーじゃん、だから諦めようかなって思ってんの…」
なみは大事な幼馴染だもん…
「それなら、いいおまじないあるよ!」
と、笑顔で言う莉依花はすっごく可愛いい。
「教えてください!」
私は可愛いくお願いポーズをとったw
「教えるに決まってるじゃん。えーと…A4ぐらいの紙に好きな人への想いや伝えたいことをかいて、紙飛行機を作ります」



「出来たよ‼」
私は紙にこう書いた。
『裕司くんへ
私は裕司くんのことが好きです。大好きです。普段言えないけど…
いつも笑顔で頼りになる裕司くんはとてもカッコいいです。
この恋は叶わないかもしれないけど、いつか叶ってほしい…
紗恵』
「そしたらこの紙飛行機を教室の窓から飛ばしまーす」
「えぇー⁉ここ学校だよ!いくら放課後でも絶対先生や生徒がいるってー」
と大きな声で叫んでしまった。
「落ち着いて紗恵、声もしないからいないでしょ」
「そっか…」
「じゃあ飛ばすよー…3.2.1ー」
莉依花と私の掛け声と共に裕司くんへの想いをのせた紙飛行機が悠々と空を飛んで行く…