離れて思うのは、やっぱり
「シンが居ないと寂しい」って事で。

だけどあたしには、もうどうすればいいのかわからない。

体育座りをして、膝を抱えた。

眠いから少し寝ようと思って、顔を埋めて、目を閉じて。

少しだけ意識を手放した時。



「信じろよ」



聞き慣れた声が聞こえた。

一瞬夢かとも思ったけど、顔を上げる。

目の前にあったのはシンの姿じゃなくて、
あたしが好きな缶のココア。



―「信じろよ」



何を?



―「俺は関係が変わっても、レナが好きだ。絶対に」