部屋に行って、「着替えろ」って言われて、 着替えて、「寝ろ」って言われたから寝てる。 「…なあ」 「ん?」 「俺が幼なじみだから、おまえの傍に居ると思ってんの?」 「…!」 やっぱり聞かれちゃうよね。 そうだよね。わかってた。 逃げられないよね、うん。 テンパるけど、頭は何故か冷静で。 「…だって、そうでしょ?」 「…確かに、ずっと一緒だったし、今更離れるのが想像つかないとか、 傍に居る方がしっくり来るとかはあるけど。 …でも、それだけじゃねえよ」