「わたくしは誰というお顔していますね。わたくしはセイラ様をお迎えにあがったセイラ様専属の執事の九条でございます。まぁ世話係とでも思っていただければ結構です。」
淡々と話すその姿に見惚れていると
「まだ着替えをお済ましではないのですか?」
「えっ...あっ...その 来ていただいてから申し訳ないんですけど 行くつもりはないというか...なんていうか」
もごもごと言い訳をしていると さっきまで優しかった目が少し細められた気がした
「それは できません。もう時間もありませんし 着替えお手伝いいたします。」
