中距離恋愛




神はあたしの事が嫌いなのかと、本気で思ってしまった。


「…疲れたしあたしも帰る。じゃね」


真都の言葉は聞かず、目も合わせず、
荷物を持って立ち上がった。


「直…!」


慌てた真都が追いかけて来るけど、
そんなもんは気にしちゃ負けだとシカトを貫いた。

帰り道も、あたしに合わせて自転車に乗らない。

ただ申し訳無さそうに、あたしの少し後ろを着いて来る。

「てめえはヒヨコか!!」と突っ込もうか悩んだ。

分かれ道を進んだ所で、
後ろから聞こえてた自転車のチェーンの音が聞こえなくなった。

真都の家は本来、あたしとは別の道。

送ってくれる時以外はここで別れる。

諦めて自分の家の道に行ったんだろうと思ってた。


「…好きだ!!」