「ちょーし狂うよぉ~…」 「ん~…」 昼休みの屋上。 男子二人が購買に行ったから、 あたしは礼奈と二人きり。 愚痴を漏らすと、礼奈が困ったように笑った。 「やっぱり、女の子の直を見たから意識しちゃったんじゃない?」 「そんな単純な話かなあ?」 「男は単純だってシンが言ってたよ!」 「あ、そう…」 せっかく戻ったのに、友達でいいって決心したのに、 なんて思ってしまうあたしは、だめな奴だ。 「まー、追試に向けて邪念は消す!!」 「おっ、その意気だ~!」 とりあえず、勉強!!