「真都ー!屋上行くよ!」


秦と礼奈と、真都を呼ぶ。


「…おー」


のそりと立ち上がった真都を見て、
秦と礼奈は先に行った。


「どうしたの?怠い?」

「別に」

「…ふうん」


真都を先に歩かせて、
後ろから膝かっくんしてやった。


「なっ?!」

「あははははっ!ばーか!!」


驚いてる真都を置いて、屋上に走る。


「待てこら直ぉおお!!」


やっぱり、これくらいがあたし達のベストな距離感なんだ。