振り向かせるとか、考えた事も無かった。 「…化粧道具も、カーデも持ってないよ。あたし」 「じゃあこの後家においでよ! あたしが使ってないのでよければあげる!」 「え、ちょ、そこまでしてくれなくても…」 「そうと決まれば早速いこーう!」 「えぇええ…」 「あたし、カーディガンは色違いで4着持っててね。 でも紺色は着ないし、シンに着せるには小さいしって思ってたの! だから、はい!直が着て!」 「え~…」 「後は化粧道具か…」