"勉強会"というと何だかんだで遊んでしまいそうだけど、
秦が先生役ならそうはならないだろう。

あたし達の視線に気づいた秦は、
嫌なものでも見たかのような顔をする。


「…何。嫌な予感しかしないんだけど」

「「ふっふっふ」」


秦は物凄く嫌がったけど、
必死の形相で泣きつくあたし達に根負けした。


「いつからやんの」

「そりゃ今日からだろ!」

「じゃあ、いつものカフェでだね!」

「え、礼奈も来んの?」

「シンが行くなら行く!」


こうして、一週間の勉強会が始まった。