「どうしたの?」



何だか、



胸騒ぎがする


「俺、彼女できた!!」


えっ?


「誰?同い年の子?」


今にも


泣き出してしまいそうな心を


必死に抑える


「一つ年下の2年、新山千春って子!!」


「へぇ!そうなんだ!!」



「また、改めて紹介するから」


“いらない”そう言える分けなくて


「うん、いつかね?」


「いつかって?何だよ?」


「もう、龍ちゃんのとなりは…」

私じゃない、それを言葉にしたら

胸の奥が苦しくなって


涙が溢れてきた

「遥?、どうかした?」


その優しい声は


大好きなはずなのに


どうしてだろう

今は、ただ


胸が痛いだけ