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「………さっきはごめんね、あんな姿見せちゃって。」






拓也くんが、真っ赤な瞳を懸命に細めて、




笑顔を作った。





…………三十分ほど前の、狂ったように嘆く拓也くんを思い出す。






真斗もまた、狂ったように泣いていた。





今は拓也くんを連れて近くの公園に来ている。






真斗は今頃、家の隅で泣き叫んでいるだろう。






「……………落ち着いてよかった。」





あたしは笑顔を作った。





ちゃんと笑えているか、不安だけど。






「…………みっともなかったな、俺……。

今になると恥ずかしいな。」





「…………そんなことないよ。」






「…………兄貴に会えてよかった。」







拓也くんの顔を見上げる。





……………その拓也くんは、




この世の者とは思えないくらいに、






━━━━━━本当に…………










……………………美しかった━━━。