『………最後に一つだけ、俺の願いを聞いて……。』 真斗の顔が、真剣にあたしに向く。 いつもの、明るい表情じゃなく、 真っ直ぐに。 「…………何?」 真斗の願いなら、あたしは全て聞き入れたい。 それが、あたしにも出来ることならば……。 真斗が好きだから。 いつか絶対、拓也くんを愛するから。 願いは、聞くよ…? 『…………俺さ……』 真斗が、目を伏せる。 あたしは、真斗の顔を覗き込んだ。 『………バラエティー番組、見たい。』