……………手術はまだ、終わりそうにない。 その時…………あたしは右側に気配を感じた。 見ると、曲がり角からこちらを見ている真斗が。 拓也くんの家族には見えない、もう一人の家族が。 深刻そうな顔をしたまま、曲がり角に消えていった………。 あたしは立ち上がる。 ……………なんだか…………ついていかなくちゃいけないような気がして……。 あたしは、真斗がいた曲がり角を曲がった━━━━━━━。