「ちっ………昼休み、屋上に来い。」 先生が再び授業を進める中、あたしにしか聞こえない不良の小声は、 誰にも気づかれないまま あたしの耳を通り過ぎた。 「……返事は?」 「………丁度あたしも屋上に用事あったの。 タイミングいいね。」 あたしは、ふふっと笑ってみせた。 そう、今日は丁度、用事がある。 屋上に呼び出されたのは、 二回目だ。