席に座ると、さっきの男が料理を持ってきた。 「俺は片桐奏《カタギリソウ》。ここで料理屋やってんだ!よろしくなっ!…えーと」 私はすかさず名を名乗った。 「琉里華です。」 「琉里華ちゃんね!よろしくなっ!」 私は軽く会釈をすると、料理を食べ始めた。 一口食べると、口の中でお肉が溶けた。 「美味しい…っ」 それを聞いた遥汰は、自分の事のように嬉しそうな顔で言った。 「だろ~?奏の料理は三つ星レベルなんだっ!」