遥汰は私に気づいた。 いつもの遥汰なら 「こんなところで何やってんだよ!?」 とか 「学校は行かねーの???」 とか 話しかけてくる。 …………でも今日の遥汰は。 そのまま視線をそらし、 誰なのかも分からない女性と腕を絡めて歩いて行った。 …………瞬間、私はすべてを悟った。 私と遥汰は もう終わりなのだと。