ヒーターかければ少しは乾くだろ…。 そして店内のヒーターの電源を入れ、紅茶を持ち彼女のいる席へと向かう。 するとそこには、作業着を脱ぎTシャツ姿になった橋本さんの後ろ姿。 いつもとはまるで違う、か細い背中。 「…、」 小さな肩、細い腕。それらはまるで、壊れてしまいそうなくらい。 その姿に、誘われるように。 「……」 カチャ、とカップをテーブルに置く。