すると、裏口の方からはガチャリとドアが開く音。 …来た。 「こ、こんにちはぁ〜…」 「はいよー…、うわ!?」 その声に裏口へと駆け寄れば、そこには雨風の中全身びしょ濡れなうえに顔から泥水を被った、橋本さんの姿。 「うわ…どうしたんだよそれ」 「いやぁ、この雨の中の配達で濡れちゃったのと、今そこで車から降りた瞬間に泥水にダイブしちゃいまして…」 とてもじゃないがいい歳した女性の姿とは思えないひどい光景に、俺は荷物を受け取りハンコを探す間キッチンの中へと招き入れる。